こんにちは!いつもsoel税理士事務所のブログをご覧いただきありがとうございます!

インターネットの普及に伴い、趣味のブログに掲載したバナー広告や、休日のネットオークションで予期せぬ収入を得る方が増えています。一方で、当事務所にも「趣味や副業のつもりだったのに、急に税務署から連絡が来てどうすればいいかわからない」というご相談が寄せられるケースが少なくありません。

本記事では、国税庁のドラマ教材をもとに、どのようなケースで税務調査が入るのか、申告を怠った際のリスクについて税理士の視点から解説します。→国税庁動画チャンネル:https://youtu.be/ZHR4on3spbc?si=siOBYYws0kfTfsr-

ネット副業・取引でよくある2つの無申告ケース

ケース1:趣味のハンドメイド作品をオークション販売(会社員・小林さん)

  • 状況: 休日に趣味で作っていた造花をネットオークションに出品。
  • 経過: 評判が広がり入札者が急増。「即決価格」を設定して大量出品した結果、かなりの収入に。
  • 本人の意識: 「素人の作品だから大した額じゃない」「材料費もかかっているし、ただのお小遣い」と放置。
  • 結末: 税務署の「電子商取引専門調査チーム」に取引履歴を把握され、自宅に税務調査が入ることに。預金通帳まで確認され、追徴課税を指摘されてしまいました。

ケース2:ブログのバナー広告収入(専業主婦・佐藤さん)

  • 状況: 趣味の料理レシピや日常を紹介するブログを開設し、大人気ブロガーに。
  • 経過: 企業から声をかけられバナー広告を掲載。5年間で約900万円もの広告収入を得る。
  • 本人の意識: 「物を売っているわけではない」「最初は謝礼程度だった」と高をくくり、知人が税務調査を受けても「私は大丈夫」と申告せず。
  • 結末: 税務署に追徴課税(本税+無申告加算税+延滞税)を言い渡される。さらに、配偶者控除から外れるため夫の税金も増額し、家族に隠し通せなくなってしまいました。

なぜ税務署にバレるのか?「電子商取引専門調査チーム」の存在

「ネット上の個人取引なんて税務署に分からないのでは?」と思うかもしれません。

しかし、国税庁や全国の国税局には「電子商取引専門調査チーム」という専門組織が設置されています。

  • ブログのアクセス数やランキング
  • オークションサイトでの出品・落札状況
  • ネット上のあらゆる取引データや資料情報

これらを常時収集・分析しているため、「だれが・どのくらい取引し・どれだけの収入を得ているか」は筒抜けになっています。

確定申告を怠るとどうなる?3つの大きなデメリット

正しく申告・納税を行わないと、本来納めるべき税金(本税)のほかに、ペナルティとして追加の費用が発生します。

  1. 追徴課税(加算税・延滞税)が発生する 期限内に申告しなかったことに対する「無申告加算税」や、納付が遅れた期間に応じた「延滞税」が上乗せされます。
  2. 住民税や配偶者控除にも影響が出る 所得が増えることで地方税(住民税)も高くなります。また、専業主婦(主夫)の場合は配偶者控除の対象から外れ、パートナーの税負担が増えることになります。
  3. 会社や家族に隠しきれなくなる 副業が会社に発覚したり、配偶者控除の再計算などで家族に知られたりするリスクが非常に高くなります。

まとめ:一定の所得があれば「正しく申告」が一番の節税

動画の調査官も語っていた通り、「趣味の延長だから」「最初は少額だったから」という理由は通用しません。一定以上の所得(収入-経費=利益が20万円を超える)が出ている場合は、申告と納税が発生します。

最初から期日通りに正しく申告していれば、余計な加算税や延滞税を支払う必要はありませんでした。

現在は、国税庁のWebサイトにある「確定申告書等作成コーナー」や、ネットで提出できる「e-Tax(電子申告)」を使えば、自宅からでも簡単に手続きが可能です。

「自分も対象かもしれない…」と思った方は、放置せずに早めに過去の収支を確認し、必要な申告手続きを行いましょう。

国税庁「確定申告書等作成サイト」→https://www.e-tax.nta.go.jp/

投稿者プロフィール

酒井 恵子
酒井 恵子
長年の会計事務所での経験と行政書士の知識を活かして、難しい数字や書類の手続きを分かりやすく丁寧にお手伝いします。
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