こんにちは!soel税理士事務所です。

私事ですが、我が家では息子がフリースタイルバスケットボール(FSBB)に夢中で取り組んでいます。音楽に合わせてボールを自在に操る華やかなパフォーマンスは本当にカッコいいのですが、プロやスカウトが見ているのは、実はド派手な大技だけではありません。

「指先の滑らかな感覚」「体幹の強さ」「毎日どれだけボールに触れているか」という、目に見えにくい基本の足腰(コンディション)をしっかり見極めています。

実はこれ、会社経営やM&A(企業の買収・売却・事業承継)の世界でもまったく同じことが言えます。

会社の「健康診断」であり「スカウトチェック」とも言える手続き、それが今回のテーマである「デューディリジェンス(実態把握・DD)」です

🔍 デューディリジェンス(DD)ってなに?

デューディリジェンス(Due Diligence)とは、一言で言うと「会社の健康状態や本当の実力を、専門家が客観的に調べること」です 。

「うちはM&Aなんて関係ないよ」と思われる経営者様も多いかもしれませんが、実は「銀行から融資を受けて経営改善計画を作る時」や「親族や後継者に事業をバトンタッチする時」にも、この「実態把握(DD)」が欠かせません 。

主に、以下の2つの視点から会社を「解剖」していきます

① 財務DD(B/Sの健康診断)

貸借対照表(B/S)の数字が「本当の姿」を表しているかをチェックします

  • 回収できない売掛金が残っていないか?
  • 倉庫の奥で眠っている「売れない過剰在庫(滞留在庫)」はないか?
  • 簿価(帳簿の金額)と、実際の時価にズレがないか?

いわば、「怪我や持病を隠さず、正確な体力を測る作業」です

② 事業DD(P/Lとビジネスモデルの解剖)

単に「今利益が出ているか」だけでなく、「なぜ利益が出ているのか」「強みはどこか」を分析します

  • 顧客に選ばれている「本当の理由(独自の強み)」は何か?
  • 現場の仕事の流れ(バリューチェーン)のどこに無駄やボトルネックがあるか?
  • 今のビジネスモデルは、これからの時代(未来)も通用するか?

いわば、「その選手(会社)が、次のステージでも活躍できる『伸び代』があるかを見極める作業」です

💡 中小企業だからこそ「見た目の数字」より大切なこと

上場企業などの大企業と違い、私たち中小企業のDDでは「数字に表れない強みや人間関係」が決定的な価値を持ちます

専門用語で「社会情緒資産(SEW)」や「人的資本」と呼ばれるものですが、簡単に言えば「長年培ったお客様との信頼関係」や「熟練スタッフさんの技術」、そして「経営者様の情熱」です 。

決算書上の数字(過去の記録)を綺麗に整える(財務DD)だけでなく、「我が社にはこんなに素敵な強みと仲間がいる(事業DD)」という未来のポテンシャルを可視化すること

これこそが、M&Aや事業承継を成功させ、会社を納得のいく価格で未来へ繋ぐための最大のポイントになります

🛡️ まとめ:会社の「日々のハンドリング」を一緒に

フリースタイルバスケで、日々の地道なハンドリング練習を重ねた選手が本番で最高のパフォーマンスを発揮できるように、会社も日々の記帳や定期的な「実態の確認」が将来の大きな武器になります

  • 「自社の本当の強みや改善点を客観的に知りたい」
  • 「将来の事業承継やM&Aに向けて、今のうちに会社の磨き上げをしておきたい」
  • 「コロナ融資などの返済に向けて、事業計画をしっかり見直したい」

soel税理士事務所では、単なる税務申告だけでなく、こうした「会社の伴走支援」を得意としております 。

「まずは自社の健康診断から」という感覚で、いつでもお気軽にお声がけくださいね!

投稿者プロフィール

梶原 陽子
梶原 陽子
多様な業種での税務経験に加え、異色の「パン屋で5年間勤務」という経歴を持ちます。仕事で最も大切にしているのは、お客様の笑顔。「早く、正確に、丁寧に」をモットーに、最近では奥深い相続申告の世界にも力を注いでいます。プライベートの充実が最高の仕事を生むと信じ、個性豊かなチームの力を「掛け算」にしながら、お客様の課題に寄り添います。